人や社会とともに

マテリアリティDX推進などによる
お客様の体験価値の向上

日々の食を美味しくすることで、お客さまの生活や人生まで豊かにしたい。その思いのもと、商品のクオリティだけでなく、どうすればお客さまに喜んでいただけるか、体験価値の向上に注力しています。またその取り組みは国内のみならず海外出店を通じて、世界中に展開しています。

お客さまの体験価値向上を目指して

当社グループが提供したいのは商品の美味しさだけでなく、食を通じた豊かな時間や生活です。来店予約をはじめ、店舗では席案内からお支払いまでDXを活用し、待ち時間なく完結できるシステムを導入するなど、お客さまの体験価値向上の取り組みを続けています。食品ロスに配慮しつつ、回転寿司の体験をデジタルで再現したサービスの展開も始めました。

DXで予約からお会計までさらにスムーズに

アプリでの来店予約から、入店時の案内・発券機や自動案内システム、着席後の注文用タッチパネル、セルフレジやテイクアウト用の自動土産ロッカーなど、スシローの店舗ではさまざまなデジタル技術が導入されています。DXの活用により、効率的な店舗運営が実現できるだけなく、待ち時間の短縮や快適な注文を提供できるなど、お客さまの体験価値の向上にもつながります。

新しい回転寿司モデル

2023年9月より、大型のデジタルビジョンと回転レーンを融合させた「デジタル スシロー ビジョン」、通称デジローを国内の3店舗にトライアル導入しました。デジローは、デジタルビジョン上でバーチャルの回転レーンにおすしが流れる仕組みで、メニュー検索や、ゲームなど、これまでにない店舗体験が楽しめます。さらに、メニューの検索・注文といったタッチパネルの役割だけでなく、おすしのこだわり情報やクイズが流れてくる仕組みなど、お食事を盛り上げる機能を兼ね備えています。

日本「本来」の回転寿司文化を
グローバルに展開

2011年の韓国1号店オープン以来、スシローは韓国、台湾、香港、タイ、シンガポール、中国大陸などアジアを中心に積極的に海外出店を続けてきました。海外出店で大切にしていることは、現地の味にローカライズせず、日本のすし本来の美味しさを提供することです。すしを通じて和の食文化をグローバルに届け、世界中のお客さまに豊かな時間を提供することを目指しています。

すしの美味しさをインドネシア、そしてアメリカへ

2018年に12店舗だった海外のスシローは、2022年12月に100店舗を達成し、グローバル展開を推進しています。特に2021年からは中国大陸への出店を加速し、2023年9月末時点で34店舗まで拡大しました。海外事業は当社グループの成長において重要であり、ムスリムフレンドリーへの対応やアメリカへの出店も見据え、2026年には海外売上高比率を40%まで高めることを目標としています。クオリティを維持・向上するためにも、人財育成と採用に注力する一方で、海外店舗でも省人化を進め、販促に関する日本のノウハウを導入し、効率的な運営を推進しています。今後も重点的な成長投資を行い、日本発のグローバルブランドとして世界へすしの美味しさを広めていきます。

地域産業の活性化と雇用創出

海外で事業活動を行うエリアでの雇用創出は、地域社会への貢献につながる取り組みと考えています。当社グループには国内だけでなく、海外にもさまざまなポジションに外国籍社員が在籍しています。母国語を生かして海外の店舗運営を支援するなど、活躍しています。

地域社会・コミュニティへの貢献

次世代へとつなげる豊かな社会づくりを目指して、食育をテーマとした取り組みや奨学金制度などの教育支援活動を推進しています。また障がいのある方を対象としたスポーツ支援活動や店舗での試食会を通じて、地域社会への貢献にも力を入れています。

生産者とお客さまを“つなぐ”食育活動

スシローでは、食育を推進する取り組みとして「ゴー ! ゴー ! キッズプロジェクト」を展開しています。その活動の一環として行っているのが、田植え・稲刈り体験や、ぶりやはまちが育つ養殖施設の見学を通じて「食」の大切さを知っていただく「すし育」です。田植え・稲刈り体験ツアーは2015年から行っており、「スシロー専用米」を育てる田んぼで実際に農作業を体験してもらいます。白米になる前の稲穂や脱穀の様子を初めて見る子どもも多く、毎年たくさんのご家族で賑わっており、生産者への感謝の心を育む機会にもなっています。養殖施設では、すしネタとなるはまちの育成から水揚げ、加工などの過程を見学することで、海の水産資源の大切さを実感していただいています。2021年は初めてのオンライン授業「キッズオンライン・スシローのはまちのひみつ」を開催し、スシローで提供するはまちの生態や餌の工夫などについて学びました。

大地を学ぶ(田植え体験会)大地を学ぶ(田植え体験会)

海を学ぶ(オンライン授業)海を学ぶ(オンライン授業)

海を学ぶ(養殖場の見学)海を学ぶ(オンライン授業)

TOPICS

給付型奨学金制度

2021年10月より「FOOD & LIFE COMPANIES奨学金制度」を開始しました。経済的理由で大学進学や進級をあきらめることがないよう、返済の必要がない給付型奨学金で経済的支援を行っています。

こどもスシローまんぷくプロジェクト

美味しさの喜びを広げたいという企業理念を実現すべく、美味しいお寿司を子どもたちにもっと知ってもらいたいと、NPO法人を通じて、ひとり親などの子育て家庭へ、スシローで使えるデジタルチケットを配布しています。

障がい者支援活動

共生社会の実現を目指し、NPO法人日本身体障害者野球連盟への協賛を続けています。地域に喜ばれる店づくりの一環として、スシローの新店舗オープンの際には近隣の障がい者施設の方などを招いて試食会も開催しています。

教育支援活動

当社では、SDGsなどをテーマに、一次産業事業者・地域・企業と共に、子どもたちの学ぶ機会の創出や、学校授業への協力をしています。

マテリアリティ食の安全・安心

お客さまに食を通じた豊かな時間をお過ごしいただくためには、食材管理や調理に関わる工程が安全・安心であることが不可欠です。人、場所、道具、食材等の衛生管理だけでなく、原料からお客さまに提供するまでのすべての段階において、リスクの可能性を適切に把握しながら食中毒防止の対策を実施しています。

食の安全・安心に対する考え方

「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」というVISIONを実現するための行動指針として、 「ひたむきな誠実さ。 まっすぐ向き合おう、人々の健康と安全・安心に。そして、大切な地球環境に。」 を掲げています。これらに基づき、私たちは原料から製品をお客さまにお届けするまで、サプライチェーン全体を通じてお客さまの安全・安心、地球環境に向き合い続けることを約束します。

HACCPの考え方に基づいた品質保証体制

HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)とは、原料からお客さまに商品をお届けするまで、どこにどのようなリスクがあるかを分析し、どの段階でどのように管理してリスクを回避するかを計画し、実施状況を継続的に確認・見える化して、問題があった場合の改善活動と必要に応じた計画の見直しを行うことが基本的な考え方です。私たちはこの考え方に基づいて、サプライチェーン全体を管理していきます。

仕入れ先の品質・衛生管理

当社グループが商材を仕入れている取引先は約170社にのぼります(2023年9月末時点)。新たに取り引きを開始する際には、食品安全は特に重要項目として位置付けています。仕入先の加工場が食品安全管理に関する国際規格であるGFSI認証を取得していることや、取得していない場合においては当社の専門部署が直接加工場へ赴き、当社グループの要求事項に沿って細部にわたって管理状況をチェックし、合格基準を満たしていることを確認した上で取り引きを開始しています。取り引き開始後も、検査や加工場視察を不定期に実施して、安全・安心を守り続けています。

店舗での品質・衛生管理

店舗では、展開する国や地域の食品安全に関する法令を遵守することはもとより、国際的な衛生管理手法であるHACCPの考え方に基づいた衛生管理を行っています。 当社グループの主力メニューはおすしで、生ものを多く取り扱うため、調理に従事する従業員の衛生管理は特に重要です。中核事業であるスシローでは、出勤時には従業員一人ひとりの健康状態と身だしなみ確認を実施した上で、勤務を開始しております。また、入店時の手洗いやトイレ後の手洗いなど、重要なタイミングで全従業員が正しい手順による手洗いを実施できるよう、「第三者手洗い確認」の仕組みを導入しています。この仕組みが正しく機能しているか、全従業員が正しい手順による手洗いを実施しているかどうかを確認するため、手洗いシンクにはカメラを設置し、本社でのモニタリングを実施しています。衛生管理の取り組み事項については、HACCP衛生管理計画書を策定して見える化するとともに、従業員への教育活動を通して周知を行っています。また、年2回、全店舗の外部衛生検査機関による衛生点検を実施し、 衛生管理計画書に従った管理ができているかどうかを評価しています。評価の低かった店舗に対しては、当社の専門部署が店舗を訪問して、改善確認や指導を実施することで、全店舗が一定の安全レベルを維持できるよう、取り組んでいます。

アレルゲン・原産地情報

様々なお客さまの来店に対応するため、グランドメニューと販促商品に対して、アレルゲンの情報を随時更新しながら提供しています。また、農林水産省が公表している「外食における原産地表示に関するガイドライン」に従い、各商品の原材料原産地情報も公開しています。海外輸入の食材は、国内基準をクリアしたものだけを使用しています。

※本来そのメニューに含まれていない他のアレルギー物質が、工場製造時や店舗調理時に意図せず付着、混入する場合があります。
※デザート、ドリンク類、トッピング(ソース、調味料など)については表示対象としておりません。
※天候の影響や、調達の都合によりその他の国からも仕入れる場合がございます。

マテリアリティ人的資本経営の充実

「FOOD & LIFE COMPANIES」という社名にある“COMPANIES”は、夢を共に実現する仲間という意味が込められています。多様なバックグラウンドを持つ従業員一人ひとりが、自分らしく組織で働くことで新しい価値を生み出すことができると考え、当社ではD&I推進委員会や各種キャリア形成の支援制度を設けています。

F&LC人権方針

当社グループは、サステナブルな社会と企業の成長を目指しております。「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」というVISIONに基づき、事業を通じて社会課題を解決することが、持続的成長につながると考えております。
当社グループは、事業活動において人権を尊重する責任をふまえ、本方針を策定しました。当社グループの重要な課題として、水産資源や農産物等の持続可能性だけでなく、「人」に関連する課題があります。人財の活躍やD&Iの取り組みの推進はもちろんのこと、幅広いステークホルダー(従業員、顧客、地域コミュニティ、サプライヤー・取引先)の人権の尊重に取り組んで参ります。
当社グループは、「国際人権章典」及び「労働における基本原則及び権利に関するILO宣言」を支持・尊重します。本方針は、「国連グローバルコンパクトの10原則」を参照し、「国連ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき策定しております。

D&I推進

FOOD & LIFE COMPANIESは、企業理念である、VISION「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」の実現を目指しています。
その原動力の一つとなるのが、ダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)の推進です。私たちは、「個性あっての多様性。~グループ力を無限に高めるために。個性を認め合おう。多様な持ち味を発揮しよう。~」をPRINCIPLES(行動指針)の一つに掲げ、D&Iを推進します。

D&I推進に関する詳細はこちら
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